変装綺譚へんそうきたん
図書館を出て来たところであつた、たゞひとりの私は——。脚どりが、とてもふわ/\してゐるのを吾ながら、はつきりと感じてゐたが、頭の中に繰り拡げられて行く夢の境と今、其処に足が触れてゐる目の前の風景とが難なく調和してゐるので、面白気に平気で歩い …
作品に特徴的な語句
御髪おぐし 微風そよかぜ