耆婆ぎば)” の例文
「亡くなってから一刻も経っている、ふん、この病気には耆婆ぎばでも扁鵲へんじゃくでも手が出ない、さよう、すぐ納棺するんだな」
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いよいよ定業じょうごうが満ちて今死ぬという時になったならばたとえ耆婆ぎば扁鵲へんじゃくといえども救うことは出来ないのである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
もしどんな病でも癒るものならば、かの名医耆婆ぎばがついていて何故、釈尊が入滅することがあったろう。
彼らの信仰によると病気は大抵悪魔、厄鬼、死霊等の害悪を加うるによるものであるから、まず祈祷の秘密法によって悪癘を払わなくては、たとい耆婆ぎば扁鵲へんじゃくの薬といえども決して利くものでない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
薬師様か耆婆ぎば のようにいって居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)