“惑溺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わくでき97.5%
ワクデキ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泡鳴はいつも物質に惑溺わくできしていて、その惑溺のうちに恋愛と神性とを求めていた。彼は暫くも傍観者として立ってはいられなかった。
それでいて彼はやっぱり彼女の黒い目や、惑わしい曲線の美しさをもったほおや、日本画風の繊細な感じに富んだ手や脚に惑溺わくできしていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
快楽ケラク、虚栄、又アラユル欲望ニ惑溺ワクデキシテサメザルモノハ、必ズ、メイ七日ニ終ラン——
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)