“鼎坐”の読み方と例文
読み方割合
ていざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつては、長陣の徒然つれづれに、この松の根がたへむしろをしき、月を賞しながら、官兵衛、半兵衛、秀吉と鼎坐ていざして、古今を談じたこともある。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜ひとりでいるのは剣呑けんのんだというので、一晩ずつ三人の家を順に提供し合って、三人寄れば文殊もんじゅ智力ちりょく鼎坐ていざして夜を徹することにした。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その夜、望月少佐の宿泊している工場職員倶楽部の建物の日本座敷を、南工学博士と新一青年とが訪ねて、三人鼎坐ていざして、事件について何かと語り合った。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)