黒褐色くろかっしょく)” の例文
音もなくしずまり返って、そこからは巨大な黒褐色くろかっしょくの樹幹が、滝をなして地上に降り注ぎ、観兵式の兵列の様に、目もはるかに四方にうち続いて、末は奥知れぬ暗の中に消えていた。
火星の運河 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)