“黄檗禅刹記”の読み方と例文
読み方割合
わうばくぜんさつき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸黄檗禅刹記わうばくぜんさつきけみするに、墓表は「文政戊寅仲夏、江都侍医法眼杉本良仲温撰、孝子池田晋直卿謹書併建之」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然るに墓誌を刻した嶺松寺中の石は、合墓がふぼが巣鴨に立てられたと共に処分せられて、墓誌の文章は此に滅びた。又わたくしの望を繋いでゐた江戸黄檗禅刹記わうばくぜんさつきも京水の墓誌をば載せてゐない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは江戸黄檗禅刹記わうばくぜんさつきの事をも客に告げた。禅刹記に嶺松寺を載せ、併て池田氏の墓に及んでゐることは、人あつてわたくしに教へた。その錦橋の墓誌を録してゐることは推知せられる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)