麓村ふもとむら)” の例文
麓村ふもとむらへ、麓村へ! その間、人造人間エフ氏にも追いかけられないように祈りつつ、大辻助手はどんどんと山を下りていく。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
翌日、岩手を立ち、晩は、南宮山なんぐうざん麓村ふもとむらに一宿し、そこへただ一名の供の佐屋桑十くわじゅうも残して、まったくただ一人、いよいよ栗原山へ登りにかかった日も、途中幾たびか
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山路にかかって来ると路は思いの外によい路で、あまり林などはないから麓村ふもとむらなどを見下して晴れ晴れとしてよかった。しかし人の通らぬ処と見えて、旅人にも会わねば木樵きこりにもわぬ。
くだもの (新字新仮名) / 正岡子規(著)
松井田の姿はやがてこっそり麓村ふもとむらに現われた。それから間もなく、一周機の失跡しっせきも知った。彼は名のって出るべきでありながら一向それをしようとはしなかった。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「あそこは登雲山の麓村ふもとむら。いわばおれたちの古巣に近い。おれたちも行ってやる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことによったら登雲山の麓村ふもとむらで猟師をしているかいの兄弟のことじゃございませんの? わたしは小さい時にあの人たちの親御さんの手で育てられ、そしていまの孫新にかたづいてきたわけなので
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、すぐさま沂嶺きれい麓村ふもとむらへ急派を命じた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)