“鳥肌”の読み方と例文
読み方割合
とりはだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全身鳥肌とりはだ立って背筋から油汗がわいて出て、世界に身を置くべき場所も無く、かかる地獄の思いの借財者の行きつくところは一つ。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
わずかに残った胡麻塩ごましおの毛が、後頭部を半ばおおった下に、二筋のけんが、赤い鳥肌とりはだの皮膚のしわを、そこだけ目だたないように、のばしている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「むづかしい顏は大笑ひだ、盆栽ぼんさいに毛虫が湧いたんだよ。少し機嫌が惡かつただけのことさ、——あの毛の生えたのを見ると、鳥肌とりはだが立つんでね」