“魚腹浦”の読み方と例文
読み方割合
ぎょふくほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに、魚腹浦ぎょふくほのてまえまで迫ってきた。ここに古城の一関がある。陸遜は、野営して兵馬を休め、その夕、関上から前方をながめていたが
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先年、自分が蜀に入るとき、後日のため、そこの魚腹浦ぎょふくほに、十万の兵を伏せておいた。もし陸遜がうかうか追ってくれば、彼は生捕られるばかりだろう
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日も傾いて、夜に入ったが、陸遜はなお気にかかるとみえ、幾度も陣前に出て、魚腹浦ぎょふくほの夜空をながめていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)