高梨たかなし)” の例文
手勢が少なかったので、勢多の橋へは今井四郎兼平に八百余騎を率いさせて向け、宇治橋へは、仁科にしな高梨たかなし、山田次郎に五百余騎をつけて派遣した。
そこで蒸汽河岸の高梨たかなしの奥さんに、毎月いくらずつかの貯金をしてもらっているわけだ。それはちびの幸保までが
留さんとその女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼の憤怒ふんど悲痛を察して、その馬前馬後をかこんで行く——直江大和守、長尾遠江守ながおとおとうみのかみ、鮎川摂津せっつ、村上義清、高梨たかなし政頼、柿崎和泉守いずみのかみなどの諸将も、いまは何も激声を発しなかった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叔父蔵人行家ゆきいえは一万余騎で志保山へ、仁科にしな高梨たかなし、山田次郎らで北黒坂きたくろさかへ七千余騎、南黒坂には樋口次郎兼光ひぐちのじろうかねみつらが七千余騎、又一万余騎は伏兵として、礪並となみ山の口、黒坂の裾、松長の柳原