かぐ)” の例文
真夏ではあったが夜は涼しく、それにかぐわしい磯の香はするし、この辺に多く住んでいる鵜が、なまめかしく啼いたり羽搏きをしたりして、何んとも云えない風情であった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)