“飛竜”のいろいろな読み方と例文
旧字:飛龍
読み方割合
ひりゅう33.3%
ドラゴ33.3%
プラテノドン33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の光をたよりに女は、静かに泣顔をハンドミラーでつくろっていた。熱いものが飛竜ひりゅうのように復一の胸を斜に飛び過ぎたが心に真佐子をおもうと、再び美しい朦朧の意識が紅靄べにもやのように彼を包んだ。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それから今の学者が飛竜ドラゴと呼び、インドのマドラスや後インドに二十種ばかり産する蜥蜴ありて、たけ十インチ以内で脇骨が長くて皮膜を被り
焼けた砂の上で息も絶え絶えに跳ねまわっているその息苦しさ。セツナサ……その苦しみをヤッと通り越したと思うと今度は、山のような歩竜イグアノドンあしの下になる。飛竜プラテノドンの翼に跳ね飛ばされる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)