孤鶴こかく銀漢に啼くかのよう、哈々こうこう哈々と響き渡り、声ある空の一点から一団の火焔渦を巻いて、地上へ落ちると見る間もなく、五右衛門の姿は焔に包まれ、飄々翩々ひょうひょうへんぺん空にぼり
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)