風除かぜよ)” の例文
高倉は荷をおろしてみのを取りだした。商人は気づいて高倉の腰をおさえた。吹きとばされて四ンいになるのを喰いとめた。それが済むと、こんどは高倉が、鋸屋の風除かぜよけになった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
がらくた壇上に張交はりまぜの二枚屏風にまいびょうぶ、ずんどのあかの花瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、炬燵櫓こたつやぐらに、ちょんと乗って、胡坐あぐらを小さく、風除かぜよけに
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)