風狂ふうきやう)” の例文
その代りに一茶よりも可憐だつた。彼の風狂ふうきやうは芝居に見るやうに洒脱とか趣味とか云ふものではない。彼には彼の家族は勿論、彼の命をも賭した風狂である。
続芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
〔譯〕惻隱そくいんの心へんすれば、民或はあいおぼれ身をおとす者有り。羞惡しうをの心偏すれば、民或は溝涜かうとく自經じけいする者有り。辭讓じじやうの心偏すれば、民或は奔亡ほんばう風狂ふうきやうする者有り。