韻文いんぶん)” の例文
次いでは、フランドルの歴史家、フィリップ・ムスクが千二百四十二年に書いた、韻文いんぶんの年代記の中にも、同じような記事が見えている。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
前回の手紙につき、急ぎ釈明しゃくめいのため一言いちごんします。父上は、あの手紙が韻文いんぶんになっていることをお気づきにならなかったのです。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
そして音楽の譜線の下に、小学生徒や頽廃たいはい的な小品記者のような文体で、韻文いんぶんや無韻文を得意然と書き並べていた。
それから話が一歩進んで、うしても完全な翻訳が出したいと云ふことにまとまり、スタインホイザアが散文を、バアトンが韻文いんぶんを訳出する筈に決して、別れた。