“雨後”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うご90.0%
あまあがり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このころの東京は、見渡すところ寿司屋ばかりの食べ物横丁よこちょうかと思わせるほどの軒並のきなみであった。雨後うごたけのこどころのさわぎではない。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
阿曽は氷の上にあおのけに倒れ、自分がここに残ったことをふしぎとも思わずに、月の出の雨後うごの空の色を、呆然とながめていた。
白雪姫 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
頬を吹く雨後あまあがりの寒い朝風は、無数の針を含んでいるようにも感じられたので、市郎は思わずえりすくめながら、充血した眼に大空を仰ぐと、東はようやく明るくなったが
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)