離々りゝ)” の例文
今廢道同樣の運命になつて、花崗石みかげいし截石きりいしや材木が處狹きまで積まれて、その石や木の間から、尺もある雜草が離々りゝとして生ひ亂れて居る。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ゐどはたより出でゝ、境内カヤツリ草の離々りゝたる辺にたたずみ、ポッケットより新約聖書取り出でゝ吾愛する約翰よはね伝第四章を且読み且眺む。頭上には「此山」ゲリジムの山聳ふ。