“雛子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひよこ37.5%
ひなこ25.0%
ひよっこ25.0%
ひよつこ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曾て何かの時に買った雛子ひよこの玩具があった。いつも本棚の隅に、ふくぶくな姿を見せている。或る日、何心ない遊戯心から、それを彼等の籠の中に入れて見た。
小鳥 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
父親ちちおや相当そうとうたか地位ちい大宮人おおみやびとで、狭間信之はざまのぶゆき母親ははおやはたしか光代みつよ、そして雛子ひなこ夫婦ふうふなか一粒種ひとつぶだねのいとしだったのでした。
「まあ待ちねえ、これからお前を一足でも外へ出すのは、雛子ひよっこを狼の中へ入れてやるようなものだ、待っておいで」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
⦅ああ、あたし、もう鴉はいや!⦆疲れてがつかりして、その処女をとめが言つた。⦅可哀さうなお母さん鳥の雛子ひよつこをさらふなんて、むごいことよ!⦆