隔意へだて)” の例文
見るほど何ゆえとも知らねどいよいようとましき辰弥に、かくまで語らい寄る父の恨めしく、隔意へだてを置かぬ母の口惜くやしく、心やすげなる姉の憎く、笑顔を見する兄の喰いつきてもやりたく
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)