“陋劣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうれつ93.3%
さもし4.4%
さも2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの胸くその悪くなるような警部風情の鼻息をうかがったり、ごきげんをとったりしたが、なんという陋劣ろうれつなざまだ! もっとも
すべて、私念わたくしといふ陋劣さもしい心があればこそ、人間は種々の惡き企畫たくらみを起すものぢや。罪惡の源は私念、私念あつての此世の亂れぢや。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
陋劣さもしきことゝ誹るは誹る者の心浅きにて、男一疋なにほどの疵かはつかん。草がくれ拳を握る意久地なさよりも、ふむべき為のかけはしに便りて、をゝしく、たけく、栄ある働を
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)