ひらか)” の例文
賀古氏は陸軍の依託学生なのでしたから、すぐに陸軍に出られて、日清日露にっしんにちろの両役にも出征し、予備役へ編入されてから病院をひらかれたのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
人民參政の權を欲して將さに國會をひらかんとするの今日に至ては、復た專制政府の舊套を學ぶ可らず。
帝室論 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
公判は控訴院第三号大法廷にひらかれぬ、堺兄にさきだちて一青年の召集不応の故を以て審問せらるゝあり、今村力三郎君弁護士の制服をまとひて来り、余の肩を叩いて笑つて曰く、君近日しきりに法廷に立つ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
死者の口をもひらかしむべき胡蘆ふくべ水入みずいれ