“鍾馗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうき96.8%
しようき3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魔よけのつるぎをふるっている鍾馗しょうきまでが、どうも山の人ではなくて、唐国からくにあたりから船で海を渡ってきた目の大きな人のように見えます。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
顔も体格に相応して大きな角張った顔で、鬚が頬骨の外へ出てる程長く跳ねて、頬鬚の無い鍾馗しょうきそのまゝの厳めしい顔をしていた。
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
桂川中良も亦知らざるなり。今東光も亦知らざるなり。知らざるを以て知らざるをわらふ、山客亦何ぞ嗤はざるを得んや。あんずるに鍾馗しようき大臣の如き、明皇めいくわう夢中に見る所とすはもとより稗官ひくわん妄誕まうたんのみ。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)