鈎形かぎがた)” の例文
それから、前足にも後足にも、長い丈夫な爪が生えていて、爪の先は鈎形かぎがたに尖っています。彼等は高い木にも、まるでりすのように身軽によじのぼります。
娘の体は再び花の中にうずもれたが、やや有ってあらわれた少年のせなには、すさまじい鈎形かぎがたに曲ったくちばしが触れた。大鷲は虚を伺って、とこうのすきなく蒼空から襲いきたったのであった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)