郎兵衛ろうべえ)” の例文
市九郎が、防御のための防御をしているのを見て、気を許してかかっていた主人の三郎兵衛ろうべえは、不意に投げつけられた燭台を受けかねて、その蝋受けの一角がしたたかに彼の右眼を打った。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)