通信みちのぶ)” の例文
これを聞いた伊予の住人河野四郎通信みちのぶは、安芸の住人沼田次郎が母方の伯父であったので、一つになろうと安芸へ渡った。
忠利の許しを得て殉死した十八人のほかに、阿部弥一右衛門通信みちのぶというものがあった。初めは明石氏あかしうじで、幼名を猪之助いのすけといった。はやくから忠利の側近そばちかく仕えて、千百石余の身分になっている。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ひとり平家に忠誠をみせた備後国びんごのくにぬかの入道西寂さいじゃくが、源氏に心を寄せた河野四郎通清こうののしろうみちきよを討ち取ったばかりに、倅の通信みちのぶから手痛い報復をうけて殺されたという。