辻立つじだ)” の例文
ただし、盛遠詮議の辻立つじだちは、あすかぎりで止めよ、という院宣いんぜんは、ただちに洛中各所の、武者のたむろへ、つたえられた。
辻立つじだちから引き揚げて帰ると、そのままの姿で玄米こめかしぎ、薪をわり、また、畠の芋や蔬菜そさいなどってきて——ともあれ大家族の晩飯のしたくに、夕煙りをにぎわい立てているのだった。
ここにも、衛府の侍が、辻立つじだちしていた。天皇と上皇のおん仲の冷やかさを映じて、武者仲間にも対立がある。——“雑武者”がしゃくだったにちがいない。清盛は、大きな眼で、大勢を迎えた。