趣向この)” の例文
新しい奈良の都の住民は、まだかうした官吏としての豪華な服装を趣向このむまでに到つて居ない頃、若い姫の父は、近代の時装に思ひを凝して居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
新しい奈良の都の住人は、まだそうした官吏としての、華奢きゃしゃな服装を趣向このむまでに到って居なかった頃、姫の若い父は、近代の時世装に思いを凝して居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)