“謹慎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんしん82.8%
つゝしみ10.3%
つつしみ3.4%
つつま3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ナブウ神の熱烈ねつれつ讃仰者さんぎょうしゃで当時第一流の文化人たる大王にしてみれば、これは当然のことである。老博士は即日そくじつ謹慎きんしんを命ぜられた。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
家事不取締り以ての外と云う厳しい御沙汰ごさたで、父親おやじは百日の間謹慎つゝしみを仰付けられ、百日間に國綱のお刀の出ん時には父は切腹仰付けられるか、追放仰付けられるか知れん
謹慎つつしみの身である泰親が、白昼まひるの京の町を押し歩くということは憚りがあるので、彼は頼長から差し廻された牛車に乗って、四方のすだれを垂れて忍びやかに屋敷を出た。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
身を入れて其話を聞いてゐた智恵子は、謹慎つつましいお利代の口振くちぶりの底に、此悲しきひとの心は今猶その先夫の梅次郎を慕つてゐる事を知つた。そして無理もないと思つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)