“謫所”の読み方と例文
読み方割合
たくしょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後に、秋元家から徳島へ帰ったが、幽閉は解かれず、籠居ろうきょおよそ四十二年、三十五歳から七十余歳まで例のない終身蟄居しゅうしんちっきょのまま、文化十四年三月、謫所たくしょで生涯をおえている。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
師実は厨子王に還俗させて、自分でかんむりを加えた。同時に正氏が謫所たくしょへ、赦免状しゃめんじょうを持たせて、安否を問いに使いをやった。しかしこの使いが往ったとき、正氏はもう死んでいた。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)