“西脇”の読み方と例文
読み方割合
にしわき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恋文というものであろうか、何やら、まるで見当がつかない。あんな常識円満のおとなしそうな西脇にしわきつくし殿も、かげでこんな馬鹿げた手紙を書くとは、まことに案外なものである。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そんな言葉を聞くと、この人たちには秋がきびしくみているのだという事がわかって、ちょっと息がつまった。この助手さんは、僕と同室の西脇にしわきつくし殿に、前から好意を寄せているらしいのだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
同室の西脇にしわきつくし殿が、いよいよ一家内の都合でこの道場を出る事になって、ちょうどその日がマア坊の公休日とかに当っているのだそうで、それで、つくしをE市まで送って行く約束をしたとか
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)