被衣かずぎ)” の例文
ふと、暗がりの嗚咽おえつが耳にふれたのであろう、被衣かずぎのひさしを向けて、弱々と近づいて来ながら——
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女は、軒先から駒の背に乗って、ひらりと、被衣かずぎにすがたを包んだ。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
被衣かずぎして、山荘を出た。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)