“表芸”の読み方と例文
読み方割合
おもてげい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに慶応のはじめ、大小日本の手品を表芸おもてげいにして、イギリスからオーストリーを打って廻り、明治二年に日本へ帰って来た芸人の一行がある。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ところが寛文かんぶん七年の春、家中かちゅうの武芸の仕合しあいがあった時、彼は表芸おもてげい槍術そうじゅつで、相手になった侍を六人まで突き倒した。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
言葉づかいばかりでなく、つき合う男友達の表芸おもてげいの範囲でつき合わず、その人のくだけた面というか、普通女の友達には男の側から公表しない習慣にある生活面の方へ、自分からたち入った。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)