“蟻走”の読み方と例文
読み方割合
ギソウ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天上天下、お天道てんとさまはお見通し、胴親どうおやは、今売りだしの島崎親分、「蟻走ギソウ」は、正道一途の豆八ッあん、疑う心ある者は買うな」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
胴親から派遣される「蟻走ギソウ」と称する大勢の運送屋が、午前のうちに、あらゆる方面に飛んで、「筋紙」を配り、零細の金を集めて廻る。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
……さっきから聞いとったら、「チーハー」の話をしよったが、どうも、豆八は、「蟻走ギソウ」をやっちょるらしいな。恰度ええ。訊きたいことがあるけ、真直まっすぐに、返事せえよ。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)