“蝙蝠冠兵衞”の読み方と例文
新字:蝙蝠冠兵衛
読み方割合
かうもりくわんべゑ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「陸尺町の成瀬屋總右衞門——二三年前に御府内を騷がせた大泥棒蝙蝠冠兵衞かうもりくわんべゑを生捕つて、お上から御褒美を頂いた家だね」
その蝙蝠冠兵衞かうもりくわんべゑほどのしたゝか者も、傳通院前の成瀬屋に忍び込んだ時は、取返しのつかぬ失策をしてしまひました。
蝙蝠冠兵衞かうもりくわんべゑ脅迫けふはくはまだ果たされたわけでなく、此の上の用心にガラツ八が泊つてくれるのは、成瀬屋に取つては此の上もない心丈夫なことだつたのです。