蜿蜒うねく)” の例文
ぜんを引かせて、叔母の新らしくれて来た茶をがぶがぶ飲み始めた叔父は、お延の心にこんなったわだかまりが蜿蜒うねくっていようと思うはずがなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夫人の前に押しつめられた時、津田の胸に、これだけの考えが蜿蜒うねくり廻ったので、らちはますますかなかった。彼の様子を見た夫人は、ついに笑い出した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)