虚妄うそ)” の例文
「それが、貴方にあるたった一つの障害なのじゃ。歪んだ空想のために、常軌を逸しとるのです。わし虚妄うそ烽火のろしには驚かんて」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし僕は、指一本動かさせただけで、また詩文の字句一つで発掘を行い、それから、詩句で虚妄うそを作らせまでして、犯人の心像をあばき出したのだ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「なに、詩文で虚妄うそを⁉」と熊城がグイと唾をんで聴きとがめると、法水は微かに肩をそびやかせて、たばこの灰を落した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)