蘭袋らんたい)” の例文
が、運命は飽くまでも、田岡甚太夫に刻薄こくはくであった。彼の病はおもりに重って、蘭袋らんたいの薬を貰ってから、まだ十日と経たない内に、今日か明日かと云う容態ようだいになった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)