藤間ふじま)” の例文
大方新橋あたりの妓家ぎかならずば藤間ふじまが弟子のもとに遊べるならんと思ひしに、唐机の上の封書開くに及び初めて事の容易ならぬを知りけり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
勝久のくがただに長唄を稽古けいこしたばかりではなく、いとけなくして琴を山勢やませ氏に学び、踊を藤間ふじまふじに学んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
振付けは言わずと知れた、藤間ふじまチョビ安。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
番を待つ藤間ふじまの座敷騒がしい也奈貴
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
藤間ふじまのお師匠さんとこかへ?」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)