“藤花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうか83.3%
ふじ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この家で昔藤花とうかの宴があったのはちょうどこのころのことであったと院はみずからお言いになったことから、昔と今の間の長いことも考えられ、青春の日が恋しく
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
が、これは血ぐさい遊戯なので、禁裏の催しには、春ならば、藤花とうかをかざり、牡丹ぼたんうてなをつくったりなどして、陪観ばいかんの公卿朝臣あそんも、みな衣冠をただして、中門廊ちゅうもんろうのうちにいならぶのである。
かんむりには、插頭花かざしを付け、藤花ふじかおりをたもとに垂れ、おもてに、女のような粉黛ふんたいをなすくって、わいわいいっている公卿朝臣たちの——その何分の一かの人間は、要するに