“薩摩座”の読み方と例文
読み方割合
さつまざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
維新以後は両国の薩摩座さつまざに出勤し、それから方々を流れ渡って、下谷したや佐竹ヶ原の浄瑠璃座じょうるりざにしばらく出勤しているうちに、だんだんその伎倆が世間に認められて
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
芝居小屋でやりました女役者のはじめのようなもので——初開場? 薩摩座さつまざの出勤には、政岡と仁木。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
中村座なかむらざ市村座いちむらざやぐらにはまだ足場がかかっていたけれど、その向側の操人形座あやつりにんぎょうざ結城座ゆうきざ薩摩座さつまざの二軒ともに早やその木戸口に彩色の絵具さえ生々しい看板とあたる八月はちがつより興業する旨の口上こうじょうを掲げていた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)