然し、幸い薄氷を踏む思いの長い三十分は、どうやら無事に過ぎたらしい。やがて足音を忍ぶようにして土岐健助が物置のかげへ来てくれたのは、もう午前二時を少し廻った頃であった。
彼の家来の目には薄氷を踏むような危険にみちた道を、主たる彼のみが常に自信をもって踏み渡っていた。その自信とは、ままよ、死んでもいいや、ということだ。彼は命をはる人であった。
“薄氷”の意味
《名詞》
薄く張ったこおり。うすらひ。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“薄氷”の解説
薄氷(うすごおり)は、富山県小矢部市の老舗和菓子店「五郎丸屋」の銘菓で、薄氷のかけらを真似て作られた干菓子である。富山産の糯米でつくった薄い煎餅種に、卵白と和三盆でつくった糖蜜を塗り、矩形や梯形などの不定形に切ったのちに熱処理して仕上げられる。富山の三大銘菓の1つに挙げられる。
(出典:Wikipedia)
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