右大臣という人物にはいつも気づまりさを匂宮におうみやはお覚えになるらしい。右大臣の息子むすこの右大弁、侍従宰相、権中将、蔵人兵衛佐くろうどひょうえのすけなどは初めからおきしていた。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)