“蔓菁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんせい50.0%
かぶら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が、軍を移駐して、ある地点からある地点へ移動すると、かならず兵舎の構築とともに、附近の空閑地にかぶ蔓菁まんせいともよぶ)の種をかせたということだ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、この蔓菁まんせい播植はしょくは、諸所の地方民の日常食にも分布されて、今も蜀の江陵地方の民衆のあいだでは、この蕪のことを「諸葛菜しょかつさい」とよんで愛食されているという。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
菜籠なかごを担って晨朝あしたに銭六、七百を携え、蔓菁かぶら、大根、蓮根れんこん、芋を買い、わが力の限り肩の痛むももののかずともせず、脚にまかせてちまたを声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)