“菊亭中納言”の読み方と例文
読み方割合
きくていちゅうなごん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜなら、あの時の少女は井田駿河守と云う者の娘に過ぎないのに、これは菊亭中納言きくていちゅうなごんの血を引いた、生れながらに貴い姫君である。
彼女の母は美貌のうわさの高かった菊亭中納言きくていちゅうなごんの息女であり、彼女自身も亦おさ/\母に劣らないと云う評判があったので、生れつき色好みの則重はかねてから彼女との縁組みを望んでいたのである。