ひゆ)” の例文
ひゆの種類でもあろうか。その草をんで籠の中のとんぼにやったりする。果してとんぼがその草の葉を食べるものか、それはどうでも好かった。
ひゆの花、男なんぞは物ともしない女の帽子の羽根はね、口元も腰元もけるやうだ、おまへの蜜の湖に若い男が溺れ死ぬ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
雛菊ひなぎく釣舟草つりぶねさうひゆの花、もつと眞劍のまよはしよりも、おまへたちの方がわたしは好だ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ひゆのやうに紫ばんだ薔薇ばらの花、賢明はフロンド黨の姫君の如く、優雅いうがはプレシウズれんの女王ともいひつべきひゆのやうに紫ばんだ薔薇ばらの花、うつくしい歌を好む姫君、姫が寢室ねべやとばりの上に、即興そくきよう戀歌こひか
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)