“臼歯”のいろいろな読み方と例文
旧字:臼齒
読み方割合
きゅうし80.0%
うすば20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草食獣そうしょくじゅうにある臼歯きゅうしもあれば肉食類の犬歯もある。混食をしているのが人類には一番自然である。そう出来てるのだから仕方ない。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かく噛み噛みたるためにや咀嚼にもっとも必要なる第一の臼歯きゅうし左右共にやうやうにそこなはれてこの頃は痛み強く少しにても上下の歯をあはす事出来難くなりぬ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
たくさんの哺乳ほにゅう動物の遺骨の中から一本の奥歯を発見したのであるが、それがすなわち先に言うところの五十万年前の人間がのこして死んだ臼歯うすばの一きれである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)