至味しみ)” の例文
味っても味っても味い尽せぬ。又味わえば味わう程味が出る。旨い。苦中にも至味しみはある。其至味しみを味わい得ぬ時、人は自殺する。人生の味いは無限だけれど、之を味わう人の能力には限りがある。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
理智のまなこ抉出けっしゅつして目的を見ざる処に、至味しみ存す。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)