臥龍梅がりょうばい)” の例文
新字:臥竜梅
かかるうちに、錦霜軒の前の臥龍梅がりょうばいには、ぼちぼちと白い花のほころぶ頃となって、月も如月きさらぎと変って行く。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところで、この間亀戸の天神様へ初もうでに行ったとき、——今年の恵方は東の方でしょう、久し振りに臥龍梅がりょうばいでも見ようと、たんぼ道を入ると、江島屋の寮の庭へ出た。
月を越してから久佐賀は手紙をもって、亀井戸の臥龍梅がりょうばいへ彼女を誘った。手紙には
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
錦霜軒きんそうけん臥龍梅がりょうばいもまだ早いかな?」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)