“膚膩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶら33.3%
ふじ33.3%
ふに33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはらかな円みの上に、かすかなくぼみが、うすく膚膩あぶらをためてゐる——その膝がわかつたのだ。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
女の膚膩ふじの健康な血をとおしている具合とを合体せしめる感覚にも感心せしめられるし、「誰が笥か持たむ」という簡潔で、女の行為が男に接触する程な鮮明を保持せしめているいい方も
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
妙念 お前たちは本門の傍で見張りをしているのだ、また眠りこけてなんぞいると、総身の膚膩ふにが焼き剥がれて生きながら骸骨がいこつばかりになってしまうのだぞ。早く行け、何をぐずぐずしているのだ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)